こだわりを捨てて開業2年で10店舗 ーラーメン店開業支援6-
生ガラ(骨)をイチから炊いて仕込むスープ作りは、あまりの労苦に開業2か月で挫折。業務用スープの使用に切り替え、2年で1店舗がなんと10店舗にまで拡大
居酒屋を経営していたS氏はラーメン店を初めて開業。開業時はS氏が自ら生ガラ(骨)を12時間以上炊いてスープを作っていたが、ガス代の多さと労力の大きさに愕然とし、開業はや2か月で挫折。当社の冷凍業務用スープの使用へと転換した。
S氏は開業当初はガラを炊くことにこだわり、毎日毎日納得のいくスープ作りに全力を出していたのだが徒労感ばかりが大きくなり、そのやり方に限界を感じたようだ。
代わりに導入した冷凍スープは豚白湯スープと鶏のスープ。両方を上手にブレンドし、ガラ感を補強するために下処理済のガラと野菜を90分ほど炊いて完璧なスープが完成した。
これで楽しくないスープ作りと徒労感から解放された。
これでスープ作りにかける時間が10時間以上削減され、それにともなってガス代が驚異的に減少。このことで精神的にも肉体的にも余裕が生まれ、お客様の前で真のラーメン作りに専念できるようになった。それまではスープ作りのことで頭の中がいっぱいいっぱいだったのだが、ラーメン一杯一杯とお客様ひとり一人、そして店全体を冷静に見ることができるようになった。
ほどなく、13坪のこの店は月商600万円にもなり、十分な利益を出す繁盛店になった。
更に先を見る店主は、驚くことに10か月後に2号店、12か月後に3号店、15か月後に4号店と矢継ぎ早に出店に、とうとう2年7か月で10号店をオープン。その後もFC展開をスタートし、順調に店舗を増やすことになった。
【当社からの支援内容】
〇レシピ作成
〇業務用スープ・タレ提供
〇FCパッケージ構築
焼肉FC加盟を撤退しラーメン店開業 運が味方してスーパー繁盛店へ -ラーメン店開業支援7-
調理ミスでできた出来損ないのラーメンがまさかの大ヒット。まさにひょうたんから駒の大当たり味噌ラーメンが、開業後3か月目~26か月目までラーメンランキングサイト24か月連続1位
N社は焼肉FCに加盟していたが、業績が振るわず撤退。ラーメンの経験はなかったが「あのSという有名店の味噌ラーメンの味でやりたい」という明確なイメージがあった。
イメージする味を具現化するために、味噌ダレを工場で幾度か試作し納得のいくタレが完成。ここまで2か月と少し。このタレと業務用スープと合わせ、有名S店と同じ製麺所から麺を調達できることになり、目標とするラーメンができあがった。
出店資金に余裕がなく、店舗物件は路地裏3等立地。開店して2か月間は売上がさっぱり上がらず苦しんだ。
だが3か月目、調理スタッフのオペレーションミスで出来上がった出来損ないのラーメンがムチャクチャ美味かったらしく、たまたまそれを食べたインフルエンサーの書き込みが影響したか、ほどなくお客様の数は日を追うごとに増えていき、いつしか行列の絶え間ないわずか6坪で月商370万円を売り上げるスーパー繁盛店となった。
【当社からの支援内容】
〇レシピ提供
〇業務用スープ・タレ・オイル提供
〇OEMタレ製造
〇調理指導
〇物件診断
〇建築工事手配サポート
センスの良さと美しい所作で、お客様にはラーメンがより本格的なものに映る -ラーメン店開業支援8-
本格派ラーメンを彷彿させる職人風ルックスと美しいラーメンが、ラーメン店全体の付加価値を高くする
和食の店を経営していたKさんはラーメン店ははじめて。和食のように仕込に時間をとられたくないので、できるだけ簡単に美味いラーメンを作りたいという希望を持っていた。
スープは下処理済の丸鶏と業務用鶏清湯スープを併用して作り、かなりレベルの高い清湯スープが完成。このスープに東京の超有名店と同じ醤油ダレ(かえし)と香油を合わせることを提案し、レシピを作って試したところ、実に美味しいラーメンが出来上がった。
この店主、ラーメン作りは全くのはじめてだったが、センスの良さでたった1日でラーメン作りをマスター。職人系ルックスも功を奏し、この店のラーメンを食べたお客様からは、「材料にこだわって丁寧にスープを作っているすごいラーメンだ」などと、さほどこだわっていないのだがSNSで勝手に絶賛されて話題店になった。
【当社支援内容】
〇レシピ作成
〇仕込・調理指導
〇業務用スープ・タレ・香味オイル提供
あっさりつけめんで大人の街に開業も善戦虚しく ーラーメン店開業支援9ー
若年層の少ない大人の街で、あっさりだがコクのあるつけめんメニューをひっさげて開店。味の評価は高いが、つけめん専門は売上維持が難しく2年持たずして撤退。
建設業を経営するN氏、どこにもないつけめんの味の専門店を開業したく、OEM(オリジナル)のつけ麺ダレの開発を工場に委託してたまり醤油を使用したグレードの高いタレが出来上がった。魚介系の清湯スープと合わせ、麺は全粒粉の中太麺で他店にはないつけ麺が完成。
つけめん専門店として、開業すぐにネットでも非常に高い評価を獲得し、売り上げも想定通りの順風満帆の出だしだったが、夜の売上がさっぱり。つけめん専門が夜に弱いのは定石とはわかっていたが、ここまで弱いとは想定外。他のラーメン店の夜が元気なだけになんとも惜しい。
それならば夜だけ汁もののラーメンをと、中華そばを提供してみたが付け焼刃的な感は否めず、この中華そばは目が高いお客様の満足を獲得するまでにはいかなかった。
店主のもうひとつの想定外が、このあっさり系が若年層に広がらず、さらに中年以上の再来店間隔が長いこと。自ずとリピート回数が少なく一定年齢以上に客層が限定されるため、徐々に売上が下がっていき1年半後に無念の撤退となった。
【当社からの支援内容】
〇レシピ作成
〇業務用スープ・タレ・麺提供
〇OEMタレ製造
〇調理指導
味噌ラーメン不毛地帯に6種類の味噌で開店! ーラーメン店開業支援10ー
なにをやっても長続きしない物件で、5種類の味噌ラーメンで開業。開業月の25席月商800万を6年経った現在も維持。
有名ラーメン店で2年間経験したM氏は、本格的な味噌ラーメン専門店で勝負をしたく物件を探していたところ、そこそこ乗降客のある駅徒歩5分の裏路地立地物件を確保した。この物件は何をやっても長続きしない要注意の物件だったが、思い切ってここで開業決意。
業務用味噌4種類と自家製ブレンド味噌1種類で商品開発。メニューは味噌ラーメンメインの醤油・塩を抑えで置き、他は季節限定商品などで全体を構成。味噌ラーメンはすべて煽りのオペレーションを入れる本格的なもの。単価は若干高めだが、スープ・麺・野菜・チャーシューにボリュームを持たせ満足度の高いラーメンを作り上げた。
周囲に何店舗かラーメン店があるが、味噌ラーメンを置いていてもそれなりのものしかなく、この本格味噌が味噌不毛のこの地では開業後すぐに大当たり。提供までに時間がかかるのが本格味噌ラーメンの運命だが、連日ランチ時には行列が絶えず、25席月商800万円を上げるほどになり、その後も繁盛を継続している。
味噌ラーメンは味が薄くなければ、リピート率が高いことは当社サポート店舗では実証済みであり、競合が少ないほど外さないメニューである。味噌ラーメン専門店はまだまだ拡販余地の高い業態ではないかと思われる。
【当社からの支援内容】
〇レシピ作成
〇業務用スープ・タレ提供
〇調理指導
〇オペレーションマニュアル作成